2021.12.23
グループホーム干し柿作り
R3.12.17(金)に行われたグループホームの干し柿作りにお邪魔しました。
富士町のお隣、なごみ荘からは1㎞程の場所にある大和町松梅地区は、佐賀五代藩主鍋島宗茂へ1732年干し柿を献上したという記録が残っている程、300年前から干し柿の名産地として知られています。
奈良時代から続く松梅の干し柿づくりは家族が生きていくために冬の家業として行われてきた地域でもあります。
なので、グループホームのご利用者も腕に覚えあり。
柿と包丁を御渡しするとなんの躊躇もなく、断るという選択肢もされず、どの方もスッと受け入れられ、当たり前のように、朝飯前だと言わんばかりにサラサラサラ~と皮が1本つながった状態であっという間に剥き終わってありました。
プロフェッショナルな仕事ぶりに富士町や大和町の干し柿の歴史を感じずにはいられませんでした。職員も皮むき体験を行いましたが、ご利用者にはまったくハラハラもせず安心して見学していましたが、職員の手つきにハラハラといたしました。
柿剥きが終わるとお次は紐に柿を括り付ける作業ですが、こちらも紐と柿を御渡しすると当たり前のように紐を持ち輪っかの形状に紐を開き柿の枝を括り付ける作業を真剣な表情でされていました。柿も等間隔にきちんと配置計算されていました。
お邪魔した職員は干し柿作りの様子を始めてみたのですが、柿むき専用の包丁があることを初めて知り、干し柿専用の紐が売ってあることを初めて知りました。グループホームでは干し柿作りを開設当初から毎年されています。柿むき専用の包丁も開設当初から使用している包丁とのことでした。
干し柿のことについてご利用者に質問すると皆さまこれまたサラサラと質問に答えてくださいました。現在紐はビニールですが、ビニールがない時代はどうしていたのか尋ねると「藁を編んで紐にしていた」と教えてくださいました。全員同時位に答えが返ってきたほど皆さまにとって身近な存在なのだと感じました。来年は私も柿の剥き方を教わろうと思いました。